スキルアップ勉強会 Skill-up Study Group
講演会概要と気づき
<堀さんについて>
・京大工学部→大手商社→ハーバードビジネススクール(HBS)MBA取得→大手商社→グロービス経営大学院設立、G1サミット創設、ベンチャーキャピタル設立
・HBSでは主に3つの衝撃を受けた(①教育方法、②人のネットワーク、③夢について)。
・HBSのエッセンスを日本でも学べる場を作りたいと思って起業した。
・何かを創るためには、ヒト、チエ、カネが集まると良い。
・ヒト:グロービス経営大学院大学、チエ:G1サミット、カネ:ベンチャーキャピタル
①教育方法
・毎回、正解の無い問題に取り組む。
・状況を判断し、リーダーとして意思決定する疑似体験をひたすらやる。(ケースメソッド)
・正解が無い中で、ディスカッション等を通して”最善な解”を導く方法論を学んだ。
・高等教育では、知識(道具)よりも、考え方(道具を使うこと)を教える。
②人のネットワーク
・HBSの卒業生は政治、経済それぞれの世界でも影響力のある人が多い。
・日本人の卒業生は、新浪さん(ローソン)、南場さん(DeNA)、三木谷さん(楽天)など。
・みんなで世界をより良く変えるという気概が感じられる。
③夢を語ることの重要性
・週末の飲み会は、多くのクラスメートが、ベンチャービジネスで成功する夢を語る。
・優秀な人間ほど、リスクを取って、社会に大きなリターンをもたらすべき。
・可能性を制限しているのは、自分の意識だけ。外部環境でも他人の評価でもない。
・自分の可能性を信じている人間が、新たな価値を創造できる。
・可能性は「無限大」。
・起業家精神は、熱のように周囲に伝播する。
<グローバル人材について>
・リーダーに必要な能力は、3つ(①ビジネスフレームワーク、②ヒューマンスキル、③コンセプチュアルスキル)。
・グローバルリーダーには、さらに3つの能力が必要(④英語力、⑤国際的視野、⑥異文化コミュニケーション)。
・能力開発は反復練習。
・能力は時間の関数になる。
・”できない”ということは、”やってない”ということ。
・天才と秀才の違い → 天才が秀才よりも練習量が多いだけ。
・時間は有限。あれも、これも、は効果が小さくなる。選択と集中が大事。
①ビジネスフレームワーク
・知識や理論。
②ヒューマンスキル
・考える力、意思決定、優先順位。
・本質を捉え、何をすべきかを認識し、実行できる力。
③ヒュマンスキル
・周囲を巻き込み、引っ張る力。
・伝え方は重要。
・やる気にさせる力。
④英語力
⑤国際的視野
・マクロ経済、環境問題、宗教間紛争。
・世界の中のアジア、アジアの中の日本。
⑥異文化コミュニケーション
・違う価値観を理解し、認めることができるか。
・自分の価値観を押し付けずに、違いを探す力。
・自分の考えを述べることも重要。
・マイノリティーがこの能力は高い(黒人、女性、など)。
・今後、さらにマイノリティーが活躍するだろう。
<その他>
・中国について:中国国家と中国国民は分けて考える。国民のオピニオンリーダーは中国人ブロガー。今後もアジアの成長を牽引していくのは中国。
・哲学の重要性:自分が何のために生まれてきたかがわかったら、すごいエネルギーになる。見つけるのは時間がかかるし、一生見つからないかもしれないが、探し続けることが人間的な成長を促進する。
・世代の違い:若い人は武器(ITツール)を使いこなすのに長けている。年配の方は圧倒的な経験がある。それぞれ独自の強みを認識することでお互いを尊重できる。
・組織を活性化するのは、いつの時代も、”よそ者”、”若者”、”バカ者”。
・人から学ぶ:チエを磨く最善の方法は、チエを持った人と接すること。人間力を磨くには、人間力を持った人とたくさん意見交換する。尊敬する人と、自分の違いは何か、知ることが重要。
記:スキルアップ勉強会 高良
※とても学びの多い内容でした。参加させていただき、ありがとうございました。※
この講演会は、BIRD Challenge 万国津梁産業人材育成事業主催のイベントです。
http://www.bird-challenge.com/news/n37.html
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2013.9.30 講演会参加報告
GLOBIS経営大学院学長 堀義人氏
「今、アジアで勝つグローバル人材に必要なこと」